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「アジアから考える戦争と平和」2025開催しました

2025年8月12日

8月2日(土曜)、今年も「戦争と平和」の企画は、無事終了しました。老若男女50名の参加者となり、NPO法人Bridge for Peaceさまによるワークショップを前半に行い、後半では、戦後80年にちなんだ2名の戦争体験者のエピソードを紹介しました。

Bridge for Peaceのファシリテーター石井さんによる1時間半のワークショップ。
戦争体験者の映像は、フィリピンの戦場で戦った元日本兵の証言と戦争に巻き込まれたフィリピンの方々の戦争体験の証言。通常のメディアでは知ることのできないような内容や証言もあり、衝撃を受けました。
戦争体験者の証言を聞いた後に、感じたことをグループワークで互いにシェアしました
後半は戦後80年ということで、二人の体験者のエピソードを紹介。一人は、会場にいる親族の方で、身重の身体で、朝鮮半島から一人逃避行した21歳の方の壮絶な手記からのお話。
現北朝鮮の街から、お腹に赤ちゃんを抱いたまま、徒歩で、38度線を越える。
京城(現ソウル)でお子さんを産み落としたその日から「みどりごの記録」を記す。

もう一人はベトナム戦争の従軍経験の体験談からのメッセージ。いずれも、21歳、22歳の男女の戦争経験であり、今の私たちからは想像もできない死線を越えて行く経験談でした。ワークショップとメッセージから何を得て、私たちがどのように生きるか、改めて考える機会を頂きました。

以下、参加者の感想になります。

・(WS感想)同じエピソードを見ているのに、それぞれ注目した点が異なっていたのが印象的でした。その人の興味ある分野に応じて受け取り方が異なるんだなと思いました。
(その他感想等)逃避行の手記のエピソードが印象的でした。お腹に郁子さんがいなかったら諦めていたかもしれないという話を聞いて、命の偉大さを感じました。ベトナム戦争の話では、その命を戦場という異質な場所で愛した方は本当にすごいなと思いました。確認し、話し合ってこそ誤解が解けるということを忘れないでいたいです。

・(WS感想)戦争を起こさないためには、過去からどんなことを学び、どのような信念を持つのかが大事だと思いました。仮に今この時代に日本で戦争をするとなった場合、その風潮に流されて同調する人が多ければ多いほど歯止めがかからなくなる。1人でも多くの人が、平和を願う心を学び持つことが必要だと思います。
(その他感想等)あの活動がなければ、フィリピンの方々は日本人のことを恨みながら生涯を終えていたとおもいますが、この活動によって加害者側の心情を知ることによって赦すことができたと思うと、お互いを知ることが重要だと思いました。

・(WS感想)最初フィリピンの方が元日本兵の人がその後どんな思いを抱えて過ごしていたか考えたこともなかったと話されていたことが印象的で、お互いの国の人々の心情を伝える架け橋があることの大きさも実感しましたし、本当に人は口に出さなければ分からないのだということも感じました。当時を悔やむ元日本兵の方も、もちろんその当時戦争が起こる前にお互いの思いを共有できるのが一番よかったとは思うのですが、時が経ってから知ってもらうことで救われた部分もあったのではないかと思います。お互いの考えを伝え合うことが本当に大事なのだと感じ、またベトナム戦争の青年が、誰もが敵か味方かも分からずに異常な精神状態になるような状況下で、敵とその場で気持ちを共有し、愛を実践されたことがどれほど大きいことなのかも実感しました。教育や文学、当時の常識でマインドコントロールされてしまうことは、自分の考えが強制的に奪われることなので、そのような状況を招いた、目先の欲望のために推し進めていった人たちの罪は大きいと思いました。客観的に見ればその状況自体が異常であるのに、自分の大切なものを口に出せば逆に異常とみなされるその同調圧力が恐ろしく感じました。突然価値観・考えを変えなければならなかった当時の人々の葛藤や、自分の良心をなくすしかなかった最前線に駆り出された人々のことを思うと、被害者であっても加害者であっても、個性も大切なものも、何もかも奪われてしまう戦争は本当に無益で残念なことだと思いました。

(その他感想等)最後のメッセージから、手記の方も青年(牧師)も、信念があってこそ人は生きることができるし、諦めないのだなと感じました。また、経験を記録することがどれほど後世に影響を与えるのかということも実感しました。以前、大学の戦争に関する授業で、「見た者の責任」という言葉があったのですが、今回知った私たちも、この機会に参加した責任として知る努力は続けていかなければならないし、このように戦時のことを想像できない程に苦しい思いをして語ってくださった方々の声を、後世に残せるかどうかは私たちにかかっていることを強く感じました。人は経験したその瞬間から感覚も思いも風化していくからこそ、今この時に感じたことをこうして言葉にして共有したり、文字にして認識できたりすることが本当に大きいと思います。貴重な機会をありがとうございました。

・(WS感想)フィリピンの戦争で日本人やアメリカ人よりもフィリピン人が命を落としているとは知らなかった。
(その他感想等)フィリピンでの戦闘で日本人やアメリカ人よりもフィリピン人が命を落としていることに驚きました。